この住宅の敷地は北側の道路に接し、通常の計画では採光を十分得られないためLDKを２階に配し、ハイサイドライトからロフトを介して光を取り込む計画としている。

この家の屋根の勾配は、一番日光が恋しい冬場の光を北側まで導くよう冬至日の太陽高度23.5度で計画している。

また、北側に十分な開放性を与えて欲しい旨の要望から、筋交補強金物と開口部を組み合わせ壁量を満たした構造としている。

熱環境計画としては、ガルスパン裏打ちの断熱材に加えセルロースファイバーと遮熱防水シートにタイベックシルバーを採用し十分な高断熱を実現している。内部仕上げは桐フローリングと土佐和紙を主空間に採用しセルロースファイバーのもつ特性を損なわぬ調湿効果を目論んでいる。

埼玉県富士見市
１階床面積：51.34㎡
２階床面積：47.47㎡
述べ床面積：98.81㎡